この記事を読んでいる方はGAS(Google App Script)の存在を知って、手をつけてみようと思ったが、
- まず何から手をつければいいか分からない
- プログラミング経験がなく、不安を感じている
- すぐにでも動かせる簡単なサンプルが欲しい
といった悩みを持った方ではないでしょうか?
ご安心ください。
この記事が、あなたのその悩みをすべて解決します。
この記事では、GASどころかプログラミングも触ったことがない人向けに、GASの設定方法から実際に簡単な機能を実装するところまで、画像付きで解説していきます。
今回作成するのは、実務でも応用しやすい
「タイムスタンプ機能」
です。
この機能は、ボタン一つで勤怠を記録したり、タスクの完了日時を記録したりと、様々な業務の自動化に応用できます。

この記事を読み終える頃には、GASの基本的な動かし方が身についてることをお約束します!
是非とも最後までご覧ください。
自動化出来る作業をまだ手作業でこなしていませんか?
私はGoogleが提供するプログラミングツールである、GAS(Google App Script)と生成AIを活用してお客様の業務を自動化や効率化するサービスを提供しています。
もし今の業務の中で
- 毎回の手作業に手間を感じる
- もっと業務を効率化したい
- ルーティン業務を自動化したい
このような不満を抱えてらっしゃるなら是非一度ご連絡ください。



「こんなことできる?」くらい軽めのご相談でも大歓迎です!
STEP 1: GASを書く準備
ここからは、GASを実行するための画面を開く方法について解説していきます。







この画面になったら設定完了です!
STEP 2: 実際にコードを記述(コピペでOK)
エディタには最初から
function myFunction() {}
というコードが書かれています。
この{}
の中に、実行したい処理を書いていきます。
今回は
「スプレッドシートのA1セルに現在の日付を入力する」
という処理を書いてみましょう。
以下のコードをコピーして、{}
の間に貼り付けてください。
function myFunction() {
// ▼▼▼ この4行をコピペ ▼▼▼
const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet();
const now = new Date();
const formattedDate = Utilities.formatDate(now, 'Asia/Tokyo', 'yyyy/MM/dd HH:mm:ss');
sheet.getRange("A1").setValue(formattedDate);
// ▲▲▲ ここまで ▲▲▲
}


コードを簡単に解説します。
- const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet();
-
今開いているスプレッドシートファイルの中の、現在表示されているシートを取得します。
- const now = new Date();
-
ここで現在の時刻を取得して
now
の中に収納しています - const formattedDate = Utilities.formatDate(now, ‘Asia/Tokyo’, ‘yyyy/MM/dd HH:mm:ss’);
-
取得した日時を、指定したタイムゾーンと言語に合わせた「文字列」に変換します。(少し難しいので深く考えなくてOKです。)
- sheet.getRange(“A1”).setValue(formattedDate);
-
取得したシートの「A1セル」に、先ほど取得した現在の時刻(
now
)を設定します。
STEP 3: スクリプトを保存して実行する
貼り付けが終わったら、コードを保存します。
Macユーザーの方は「Command + S」
Windowsユーザーの方は「Ctrl+ S」
を押してください。
これでコードが保存されます。
次に、このコードを実行する必要があります。
コードを実行するために、
Macユーザーの方は「Command + R」
Windowsユーザーの方は「Ctrl + R」
を押してください。
STEP 4: 「承認」の突破方法
コードを実行すると以下のような画面になったかと思います。


この画面になったら「権限を確認」をクリックしてください。
すると以下のような画面になると思います。


この画面になったらご自身のアカウント名をクリックしてください。
最後に以下のような画面になります。


この画面になったら「続行」を押してください。
(※画面上の表示が微妙に違う可能性がありますが、気にせず「続行」をクリックしてください)
これで完了です。
問題なければ、コードが実行されます。
するとコードを記述する画面の下から「実行ログ」という画面が出てきます。


この画面の中に「実行完了」と記載があったら大丈夫です。
STEP 5: 実行結果を確認
コードの実行も完了したので、実際に今の時刻がスプレッドシートに記載されてるか確認してみましょう。
見事、A1セルにスクリプトを実行した日時が記録されていれば成功です。





これでGASの基本的な使い方をマスター出来ましたね!
この機能の応用事例
今回作成した「特定セルに日時を記録する」というシンプルな機能は、少し工夫するだけで様々な業務に応用できます。
- タスク管理シートでの完了日時の記録
-
「完了」のチェックボックスと連携させ、チェックを入れた瞬間の日時を隣のセルに自動記録する。
誰がいつタスクを終えたかが明確になります。
- 簡易的な勤怠・作業時間の記録
-
スプレッドシート上に「出勤」「退勤」といったボタンを配置し、このスクリプトを割り当てます。
クリック一つで勤怠時刻を記録する簡易タイムカードが作成できます。
- 受付・問い合わせ日時の自動記録
-
問い合わせリストやイベント参加者リストなど、新しい行が追加された際に、その受付日時をタイムスタンプとして自動で記録します。



この記事で教えた基本を押さえておけば、応用範囲は無限に広がります!
まとめ
お疲れ様でした!
これであなたは、実務で使えるGASの第一歩を踏み出しました。
今回、あなたは以下のことができるようになりました。
- スクリプトエディタを開ける
- コードを保存・実行できる
- 権限の承認ができる
たったこれだけのことですが、これが全ての自動化の基礎となります。
しかし、GASでできることは、もちろんこれだけではありません。
次に学ぶべき代表的な機能は以下の通りです。
- トリガー機能
-
「毎日朝9時に実行」「セルが編集されたら実行」など、時間や操作をきっかけにスクリプトを自動実行する機能を設定出来ます。
- 他のGoogleサービスとの連携
-
Gmailを自動送信したり、Googleカレンダーに予定を自動登録したりと、スプレッドシートの外にまで自動化の範囲を広げられます。
- Webアプリとして公開
-
GASを使って作成したツールを、Webページとして公開できます。
社内向けの簡単な検索システム、会議室や備品の予約システムなど、独自の「Webアプリケーション」を開発することが可能です。
これらの機能を学ぶことで、あなたのGASスキルは飛躍的に向上します。
ぜひ、あなたの身の回りにある「面倒な作業」をGASで自動化していきましょう!
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- 毎回の手作業に手間を感じる
- もっと業務を効率化したい
- ルーティン業務を自動化したい
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「こんなことできる?」くらい軽めのご相談でも大歓迎です!